『永く住む家』では、窯業系サイディングの提案はしておりません。
山梨県内の新築住宅の7~8割近くが窯業系サイディングで建てられてます。
コストが安く、工期が短縮出来る為、使用されていると思われますが、ほとんどのお客様が『メンテナンスの掛らないもの』を希望していると思います。
窯業系サイディングのデメリットとは、素地に吸水性があり、冬に水を吸うと凍害でダメになる。それを防ぐために表面に塗装を施してある。塗装により品質が保たれている為、約10年に1度のサイクルでの塗替えの必要がある。その時、目地部分のシーリングも劣化するから打ち直し工事が必要になる。
新築時の意匠性も、一度塗りかえれば、同じ意匠性がなくなる。(パターンによる)
住宅ローンを抱えながら、10年に1度の外壁塗替え費用(足場・シーリング打替え・塗装など)【約100万円(30坪程度)】は厳しい。家計の負担です。
そこで、『永く住む家』では、耐久性・メンテナンス性に優れた杉板張りと、
左官工事を推奨してます。
その理由は、リフォームの時に一番困るのが、窯業系サイディングの修理。同じパターンの物が、すでに廃盤になり、在庫がない為、似たものを部分的に貼ったり、増築したくなっても、増築部分が別のものになったり、パターンによっては塗替えをするとイメージが大きく変わったり、外観を維持することが出来なくなるからです。
杉板張りや、左官工事は、そういった問題が少ないのです。10年、20年たっても、材料がなくなる事は無いのです。
ラスモルタルの外壁の厚みは20mm。窯業系サイディングは昔のものは12㎜。(製造中止)
現在は14mm~16mmの厚さです。波型ラスに軽量モルタル塗りの外壁は、窯業系サイディングの2.5倍は強いと言われています。
リフォームが必要になる耐久年数も長く、杉板の張替え・左官工事の塗り替えなども出来ます。
何故?窯業系サイディングの外壁が多いのか?
・工期が早い!
・コストが安い。
・左官の塗り壁ほど、技術の差が仕上がりに出にくい。
・10年後のリフォーム売り上げが見込める。
現在はゼロアスベスト製品になり、耐久性の問題等もあり、16mmに厚みが変わった。
これらの理由から、窯業系サイディングが増えました。
耐久性があり、メンテナンスが容易であり、性能も高い、杉板張りと、左官工事(モルタル外壁+仕上げ)をおススメしてます。
左官工事は、職人さんの技術により、仕上がりに差が付きます。当社の左官職人さんは、腕利き揃いで、勉強熱心なので、自信があります。
推奨している左官工事は、モルタル塗(ラス網)+仕上げ塗です。ご予算によって、仕上げを耐久性のある塗料で仕上げたり、アイカのジョリパットで仕上げたり、漆喰塗りで仕上げたり、ご予算に合わせて、仕上げ塗は変えれます。
外壁の性質
性質 | 窯業系サイディング | 杉板外壁 | ガルバリウム鋼板 | 左官工事 |
見た目 | 人工的 | 自然 | 人工的 | 自然 |
重量 | 重い | 軽い | 軽い | 重い |
耐震 | 普通 | 強い | 普通 | 普通 |
初期費用 | 安い | 普通 | 安い | 高い |
耐久性 | 悪い | 処理・素材による | 良い | 良い |
防水性 | 普通 | 普通 | 最良 | 普通 |
遮熱性 | 普通 | 良い | 悪い | 良い |
防火性 | 良い | 普通 | 普通? | 良い |
環境適合 | 悪い | 最良 | 普通 | 良い |
一般的な左官工事はラスモルタルに塗装仕上げ。もしくは、漆喰仕上げや、ジョリパットなどの仕上げが多い。
ひび割れを100%防ぐことは難しいけど、工法が確立され、養生期間を置けば、かなり防げる。左官職人さんの技術で、仕上げ・耐久性に差が出ます。
経年美化を楽しめるのが、杉板張り。下見板張り、押縁縦張りなど、板の貼り方でコストも変わる。杉板は赤身のものが耐久性に優れている。板の幅、塗装仕上げ、焼き杉仕上げなど、様々な意匠性が出せるだけでなく、交換なども容易である。仕上げのイメージにより、塗料を変えてます。
古い家やお蔵などで板張りされている建物が多いが、無塗装でも40年・50年と使用されている板壁。耐久性の面でも再注目されています。
海が近い塩害地域にも適してます。板張りでも防火建築にすることも可能です。
一般的な窯業系サイディングに比べて、シーリング目地が少ない。耐久性においてはガルバリウム鋼板も魅力ある外壁です。
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